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かあちゃん取扱説明書
2015年07月08日
「ぼくんちで、一番いばっているのはかあちゃんです。」
それを読んだ父ちゃんが大笑いして、
と言うものだから哲哉は、
取扱説明書を作るのに必要なのは相手の事を良く知ること。
最初は哲哉の作った取扱説明書どおりに、
しかし、かあちゃんの観察をしているうちに、
『お手入れの方法』のページには「ときどき肩たたき、
人の取扱説明書が「本当にあったらおもしろいなぁ~」
パパ、お月さまとって!
2014年09月22日
特に9月でなければならない絵本ではないのですが、
「9月=お月見=この絵本!」とイメージができあがってしまっていて、
9月に「おすすめの絵本は?」と聞かれると必ずこの本を紹介します。
『パパ、お月さまとって!』
エリック・カール 作/もり ひさし 訳/偕成社
「パパ、お月さまとって!」娘にせがまれたパパは、
なが~いはしごを、たか~い山にたてかけてお月さまを連れに行きました。
仕掛け絵本になっており、絵本のサイズを飛びこえて、
お月さまに向かうパパと大きなお月さまは、見応え抜群です。
読み聞かせの会場でも、見開きいっぱいのお月さまに子どもたちは
「おぉ~!」と感動してくれます。
また、何度見ても飽きず、自分でも開いてみたいようで、
読み聞かせ後に絵本を手にとって見てくれることもあります。
娘のお願いを叶えるために頑張るお父さんの姿がかっこよく、
ぜひ、お父さんに読んでいただきたいと思っています。
おはなし会にも必ず持って行く一冊です。
夏の絵本講座
2014年06月20日

どうぶついろいろかくれんぼ&うえきばちです
2014年05月17日

絵本の記憶、子どもの気持ち
2014年05月14日
昼間は、ぽかぽかとあたたかい日が増えましたね。
近所を散歩していると、スミレやたんぽぽなど野の花が咲いていて、
とてもきれいです。
さて、絵本の紹介をさせていただくようになって、一年が経ちました。
今回は、子どもたちが絵本をどう受け止め、考えているのかをかいま見ることのできる本をご紹介します。
『絵本の記憶、子どもの気持ち』
山口 雅子 著/福音館書店
著者は、子どもと本の橋渡し役として長く活動されている方です。
女子大学で学生に「幼いころ好きだった絵本」
「思い出に残っている絵本」についてのレポートを出題。
学生たちが書いたレポートを紹介しながら、子どもと絵本の結びつきについて、
やさしく説明されています。
『あの焼きたてのカステラは、いい匂いがしてくるようで、
本当に食べられるような気がした』
『巨大なケーキを作るという話に、たちまちひきこまれてしまい、
よだれを飲みこみながら必死に聞いていた気がする』
といった、絵本を読んでもらったときの気持ちが書かれたもの。
『寝る前の「絵本タイム」が、唯一母を自分のものとして独占できるときでした。
(中略)きっと、私は小さいころ“私だけのお母さん”がほしくて仕方なかったのです。それが得られる束の間の“絵本タイム”への架け橋だったからこそ、
この絵本は私の宝物だったのでしょう。』
と、母親と一緒に過ごしたいという気持ちを絵本が叶えてくれた幸せを綴ったもの。
どのレポートも子どものころの素直な気持ちが書かれていて、
絵本を読んでもらうことが子どもにとって貴重な体験なのだということが実感できます。
子どもたちが大人になったとき、どんな絵本をどんなふうに思い出すのかな?と楽しみになってくる一冊です。
※毎月1回、アール・キャリア・スタジオさまのメルマガに、絵本の紹介を掲載させていただいています。
※今回の記事は「アール・キャリア・スタジオNEWS」2014年4月19日号より転載しています。
さくら
2014年03月30日
少しずつ暖かくなってきましたね。
私は、毎年、春になるとそわそわとお散歩をはじめます。
ぬかるむあぜ道を歩いてみたり、ぼんやり空をながめてみたり・・・。
そして、おはなし会にはいそいそとこの絵本を持って行きます。
『さくら』
長谷川 摂子 文/矢間 芳子 絵・構成/福音館書店
「わたしは き。さくらの き。なまえは ソメイヨシノ。」
と、桜の木が語りかけるようにはじまり、桜が咲いて、散り、
葉を茂らせ、秋冬を越え、また蕾をつけ、満開に・・・。
春夏秋冬の桜が、詩情豊かに紹介されています。
みんながよく知っている桜。
しかし、桜の花が満開のとき以外、あまり見ることはないのではないでしょうか?
私は、この絵本に出会って、葉桜も紅葉もすてきだなぁ~と春以外にも
桜の木を眺めるようになりました。
どの季節でも楽しめると思いますが、桜の花の咲く3~4月に読むと、
桜の花をよく見ているからか、かなり集中して聞いてくれます。
ゆっくり読むと10分くらい、小さい頃は桜の一年を楽しむ物語絵本として、 小学生くらいになったら自然に親しむ科学絵本として、それぞれの年齢や興味にあった楽しみ方のできる絵本です。
※毎月1回、アール・キャリア・スタジオさまのメルマガに、絵本の紹介を掲載させていただいています。
※今回の記事は「アール・キャリア・スタジオNEWS」2014年3月21日号より転載しています。
りんごかもしれない
2014年03月16日
久しぶりに書店に行ったら、絵本にひとめぼれ
思わず買ってしまいました。
『りんごかもしれない』
ヨシタケ シンスケ 作/ブロンズ新社
テーブルの上にあったりんごを見て、
「もしかしたら、りんごじゃないのかもしれない・・・」と思うところから、
さまざまな発想(妄想!?)がくりひろげられます。
「もしかしたら おおきな サクランボの いちぶかもしれない。」
「ひょっとして あかい さかなが まるまっているのかもしれない。」などなど・・・
開くたびに新しい発見があり、何回読んでも飽きません。
表紙から見返しまで楽しめる、絵を読む絵本です。
たかしよいちさんの講演会
2014年03月02日
福岡県那珂川町図書館で
児童文学作家たかしよいち氏の講演会がありました。
恐竜の卵の化石も見せていただきました。
興味のある絵本にも出会え、サインもいただいたので、大満足
しっかり読んで、またご紹介できたらと思います。
かぜひきたまご
2014年03月01日
毎日、寒いですね。
インフルエンザもまだまだ流行っているようです。
私も体調を崩してしまい、仕事が休みの日に高熱を出すという休みにならない休みが何回か・・・。
そんなとき、これがあったらなぁ~と思い出した絵本をご紹介します。
『かぜひきたまご』
舟崎 克彦 文/杉浦 範茂 絵/講談社
風邪をひいたぼくが、病院に行く途中に拾ったのは、何でも身代わりになってくれる不思議なたまご。
ぞくぞくしていた体が急に温かくなって、風邪なんかあっという間に治ってしまいます。
他にも、怒ったお母さんに持たせると、たまごが代わりに怒ってくれて、
お母さんはにこにこ笑顔に。おならだってかわりにしてくれます。
この絵本は、私が子どもの頃、体調が悪いときや元気のないときにくり返し読んでもらったものです。
久しぶりに本棚から引っぱりだして読んでいたら、「懐かしいねぇ~」と、
母ものぞき込んできて、読んでもらったたくさんの絵本の話に花が咲きました。
結末を勝手につくっているものも、結構ありましたが、この『かぜひきたまご』は二人ともばっちり覚えていました。
「あたし そろそろ おとなになりそうです」と言ってきたたまごがどうなるのか・・・。
ぜひ読んで確かめてみて下さい。
※毎月1回、アール・キャリア・スタジオさまのメルマガに、絵本の紹介を掲載させていただいています。
今回の記事は「アール・キャリア・スタジオNEWS」2014年2月21日号より転載しています。
わたしが正義について語るなら
2013年12月02日
やなせたかしさんの本をご紹介します。
『わたしが正義について語るなら』(未来のおとなへ語る)
やなせたかし 著/ポプラ社
やなせさんの訃報を知り、幼い頃、移動図書館車が近所に来るたびに、
アンパンマンの絵本を友だちと奪い合うようにして借りたことや、
図書館で働いていたときに、
子どもたちが「これは○○マン」「これは○○ちゃん」と
キャラクターを指さしながら教えてくれたことを思い出し、
追悼の気持ちでこの本を手に取りました。
小学校高学年から中高生に向けて、やなせさんの人生観や正義観について、
生い立ちや仕事歴をもとに分かりやすい言葉で書かれています。
代表作となるアンパンマンが生み出されたのは作者が50歳を過ぎてから。
「器用で最初からできる人は後からダメになる人が多いですね。
自分に才能がなくても、虚仮の一念でやっていればいつか花が咲く」
とご自身の体験を交えながら綴られており、説得力があります。
また、戦争を体験されたからこそ語られる正義は、
深く考えさせられるものがあります。
「餓えた子どもを助けることが一番大事」
「正義とは何か。傷つくことなしに正義は行えない」
とのメッセージが『アンパンマン』には込められていると語られています。
作者の人生観や絵本に込めたメッセージ知ることで、
子どもたちに読んであげるとき、その読みに深みが増すような気がします。
何十年にもわたって、子どもたちに愛され、
支持され続けている『アンパンマン』。
おはなしに作者の思いも一緒にのせて、子どもたちの心に届けてみませんか。
※毎月1回、アール・キャリア・スタジオさまのメルマガに、絵本の紹介を掲載させていただいています。
今回の記事は「アール・キャリア・スタジオNEWS」2013年11月21日号より転載しています。